一年前の台湾を振り返る コロナ禍の始まり
2020年の1月末、私は台湾で留学中だった。
台湾では大統領選挙からの春節という大イベントが続き、個人的には留学生活にも慣れた頃でなかなか楽しく過ごせていた頃だった。
まさに1年前の1月27日から1月29日、語学交換の友人と台中旅行に行った頃から、台湾でマスクが手放せなくなった。
コロナ禍の始まりは春節のときにやって来た。
新年は迎えてもコロナを迎えたつもりはなかったけれども。
1年前の当初、台湾では「武漢肺炎」という言葉が広がっていた。
ウイルスのことは病毒と呼ぶので、私も病毒とずっと呼んでいたし、コロナという呼び方になれたのは日本に戻った後だった。
台北から台中に向かう高鐵(新幹線)の中で、ウイルスに関する単語を教えてもらったことをよく覚えている。
こまめな手洗いとマスクをするべきだという認識はすでに浸透していて、1月の春節の頃からすでに合言葉は
洗手(手洗い) 戴口罩(マスクをつける)
になっていた。
そして台湾政府はすぐにマスクの販売管理をはじめ、マスクの購入ルールをきめ、ウイルス対策を徹底的に行った。その結果、市中感染は日本の比にならないほど少ない。
1年前は、日本がこんなことになるとは思いもしなかった。
誰も予想しなかっただろう。
変異種、後遺症、ワクチン、政治
話題は多いが、感染者は平行線で、進展は感じられない...
今自分にできることをやるしかない。