あまりにも近くて勢いがある
台北の道路を走る車とバイクを一言で表すと、タイトルのようになる。
台北で道を渡るという日常の行為は、一見普通のように感じても実は非常に危険で命懸けだ。
信号待ちをしている時、あまりせっかちに車道に近付いてはいけない。バイクは容赦なく人間の近くを走るし、バスの運転手は内輪差という単語を知らないのか歩道との間などほぼない。
車の追い抜き、急ブレーキ急ハンドルなんて日常茶飯事、車間距離なんて数ミリ程度、だからバスに乗るとヒヤヒヤしてしまう。
もう、やりたい放題なのである。
台北に来てから傷だらけの車を何度も見た。埃まみれの車も。バイクの量は相変わらず、交通不安全の割に高級車も多いから、アンバランスを感じてしまう。
のこのこ生きてたら、人間のスレスレを通る鉄の塊に殺められてしまうかもしれない。
さらに言えば車の車庫証明もないというから、街中に路上駐車し放題、無法地帯極まりない。
田舎でもないのに車社会の台北で、轢かれて死にたくなどない。
でも一つ褒めることがあるとすれば、台湾のバイクはちゃんと停止線で停まる。それだけはえらい。
本日12月25日、クリスマス。
台湾に来て3ヶ月が経った。3ヶ月無事故で生きてこられたことに感謝。
留学生活も短いもので残り2ヶ月。叶うならもう少し長く台湾にいたいけど、いつも命懸けで道を渡らなければいけないとなると、はじめに決めたリミットで帰った方がいいのだろうと思う。そろそろ湯船にも浸かりたい頃だし。
努力しなくても時間は過ぎる。
自分次第で過ごし方は変わる。
色々な意味で、のこのこ生きてなどいられない。
日本に帰ったら、比較的安全な交通と湯船に感謝して、家族団欒しよう。
聖誕節快樂、メリークリスマス。