ゴンのヴィーガンライフ(旧ゴンの台湾留学記)

ゴンです。台湾に語学留学していました。ヴィーガン、エコ、ミニマムな暮らしを目指しています。

どんなプロも初めは初心者だったんだな

10月が終わった。

あまりにも濃厚で、「初めて」の連続で、慣れるのに必死で、けれども幸せな月だった。

11月が始まり、季節は秋から冬へと向かっていると言うのに、私はまだ薄着で外を歩いている。涼しいけれどもあまり寒さを感じない。台北の気候は心地いい。

相変わらず、バイクや車はせかせかと歩行者のすぐそばを走る。乗り物だけでなく、人と人との距離も近い。十分な空間はあるのに、私のすぐ側を人が通り過ぎていく。ゴミ収集車が流すメロディはなんだか切なくて、ここに来てから耳にこびりついて離れなくなった。

 

語学学校に入学してから一ヶ月が経過した。多少なりとも、いや毎日必ず中国語に触れてきた訳だが、思うように話したり伝えることはまだ出来ない。もどかしさが積み重なるから、せめて欲しい食べ物や飲み物の注文は伝わるようにと、何度も単語の発音練習をした。

今日はどうしてもCoco都可(タピオカドリンク等が売っている有名チェーン店)の看板メニューである「百香雙響炮」(タピオカ&ナタデココ パッションフルーツティー)を飲みたくて、発音が難しいけれど絶対指さしするもんかと決めて練習した。学校の先生にも発音してもらう徹底ぶり。

「我要一杯百香雙響炮」(パッションフルーツティー1杯ください)が通じた時の喜びと、ドリンクの美味しさで何故かほっとして、今日はもう疲れて眠たくなってしまったのだった。

 

初めはこんなものなのか。

語学学校の授業で話すことの内容が、毎日同じようなことばかりになってしまっている気がする。

何を食べたとかどこに行ったことがあるとか、語彙が少ないから多くを話せない。単に自分の行動範囲が狭いから話すネタがあんまりないということもあるけれど、それは置いておいてもっと話せることはあるはずなんだよ。知らなきゃ、覚えなきゃ。

 

それより私は、中国語でどこまで話せるようになりたいんだろう?

今のままじゃビジネスレベルは難しいし、かと言って教科書の日常レベルで止まっていたりもしたくない。

ただ、自分の思いをきちんと伝えられるくらいにはなりたい。どんな気持ちなのか言語化したいね。それは、ほかの言語でも言えることだ。

 

中国語を母語とする人も、外国語として中国語を習ってペラペラに上達した人も、初めは初心者だったなら、初心者であることを恥じたり間違いを恐れたりしなくていいはずだ。

月並みの言葉だけど、どんなプロも初めは初心者だったわけで、みんな始めるまではその"何か"のやり方を知らなかった。時間をかけてその何かを覚えて、練習して繰り返して、やっと上手くなった。けれど、それでも自分に満足せず、その何かを続ける。ストイックだ。

 

長くなりそうだからこの辺でまとめると、1ヶ月の中国語学習の成果は、

「身の回りの簡単な単語を覚え始め、店員さんに注文することは出来るようになった」程度です。

 

11月は、もっと発音を磨きたい。

百香雙響炮美味しかったな。写真撮り忘れたけど、多分また飲むからいいや。