「恋人」トイレットペーパー
シャワーを浴びていたら、ふとトイレの上にあるトイレットペーパーに目がいった。
(ちなみに私の部屋の洗面所には、シャワーのすぐ側にトイレがあるため、毎日トイレの蓋が水でびしょ濡れになる。)
台湾のトイレットペーパー(衛生紙と言う)は、日本のようにロール型のものもあるけれど、家庭用のものはティッシュのように紙を取って使うものが多い。
今の部屋を借りたばかりの頃、日本のようにトイレットペーパーを掛けておく箇所がなくて戸惑ったけれど、もう慣れた。
その、トイレットペーパーなのだが、ふと見ると表に「情人」と書いてある。先日安くて大量に入っているという理由だけで近くの店で買ったから、名前などたいして意識していなかった。
情人。意味は、恋人。
私は知らずしらずに恋人トイレットペーパーを買っていた。ラベルを見ると、ご丁寧にLover Toilet Tissuesと書いてあったことにも気がつかなかった。まあ、名前など実際大きな問題でもないのだけれど。
ふと、5年程前に、ラブティッシュなるものがバイト先の居酒屋に置いてあったのを思い出した。なんともいかがわしい名前のそれは、驚くことに赤と黒の色をしたテッシュペーパーが交互に出てくるもので、いかにも使用用途が限定されているような気がしたのだった。
あの時何故バイト先にそれが置いてあったのか、誰が持ってきたのか全く覚えていないが、更衣室に置いてあった記憶はある。とまあ、こんなことを連想し思い出してしまうくらいには歳を取ったと感じたのだった。
こうやって、日常から単語を拾う。例えば最近台湾の歌手「周杰倫」の曲をよく聞くのだけれど、「土耳其冰淇淋」というタイトルの曲がある。これは「トルコアイスクリーム」という意味。
GoogleマップやInstagramでカフェを探して、そのカフェのクチコミを読むのも勉強になる。
そういえば先日、四声を上手く発音しなかったせいで恐ろしい言い間違えをした。
聞く、尋ねるという意味の問(wèn)を発音したかったのに、キスするという意味の吻(wěn)と発音してしまい、老師に間違えないよう注意されたのだ。これは恥ずかしすぎる。例えば飲食店で、請問(すみません)と言いたいのに、請吻(キスしてください)なんてしれっと言ってしまったら絶対に、ん??って顔をされるに決まってる。外国人と分かったら、あーこの人発音間違えちゃったんだなーって理解してくれるかもしれないけれど。でも、早い段階で間違えるって大事だ。これでクラスメイト(同學)たちもこの先きっと問と吻を間違えないだろう。ってそもそも、間違えないか...
語学の話ばかりしている。次は別の話でも。