ゴンのヴィーガンライフ(旧ゴンの台湾留学記)

ゴンです。台湾に語学留学していました。ヴィーガン、エコ、ミニマムな暮らしを目指しています。

言語って面白い、生きてる限り学び続けたい

異文化に関心があり、他言語を学びたいと思ったことのある人は、一度は、いや何度かは言語に面白さを感じたことがあるのではないか。

私は言語に面白みを感じる類の人間である。

中国語で中国語を習い始めてからそろそろ三週間、クラスのレベルを一つ上げてからそろそろ二週間が経過する。

クラスのレベルを上げ、始めて授業を受けた時、老師(中国語で先生)の言っている言葉が全くと言っていいほど分からなかった。まず耳が慣れないし、老師の話す速度が速すぎて耳が追いつかない。当然授業についていくのも必死で、眉間に皺を寄せながら単語を調べるために教科書のページを行ったり来たりしていた。

けれども徐々に単語を覚えたのか先生の声に慣れたのか、老師の言っていることが少しづつ分かるようになってきたのである。

街でも、耳に入り聞き取れる単語が増えてきた。通りすがりの女の子たちの言葉、店員のいつもの接客用語、まだまだパズルのピースのように部分的ではあるものの、意味がわかるのだ。単純に嬉しい。

繁体字は、日本語で使用する漢字が使われていることが多いため、漢字を見ただけで意味を理解できる場合が多いと感じる。日本語と全く同じ漢字と意味の単語もある。その為、読みと書きには今のところ何とかやっていける。

 

問題は、聞き取りと話す能力。

慣れが必要である。発音や声調やリズム、意識することが多すぎて、話せない。中国語の耳が作られたばかりだから、人が話している言葉の"単語"が分かっても"句"がわからない。とことん中国語を聞く環境に身を置き(テレビを流し聞くとか)、話す練習をしないと。

 

言語には共通点があるものだ。私は韓国語も学んでいるのだが、日本語と韓国語と中国語は「漢字」という共通項がある。韓国では漢字は使われていないが、漢字語が多く存在する。日本語と中国語で共通の漢字の熟語に出会い、それが韓国語でも漢字語として存在し、どれも似たように発音される時、私の頭の中で3つの点が結びついて三角形が作られる。言葉は、点としては似ているのに、視野を広げると違いがたくさんある。不思議で、やっかいで、こんがらがるのにもっと知りたくなる。こんなに面倒くさくてキリがなくて面白いことってあるのか。

言語は生き物だ。だって死語って言葉があるくらいだから、生まれるし、死ぬ。

生きてる言語を生きてる人間と話したい。外国語で話したい。もっと口を動かさないと。ここの所引っ込んでばかりいたかもしれない。

 

先週、母に三つも頼み事をし、手を煩わせた。お礼の電話ついでに近況を聞くと、なんとドイツ語を学び始めたという。

「英語に似ているのよ。今日も本を買っちゃった。死ぬまでにドイツに行ってドイツ語を話すつもり!」

母、64歳。年齢はただの数字だと、そうはっきり思わせてくれる唯一無二の私のロールモデル。彼女は日本語含め五ヶ国語を習ったが、それでは物足りないみたいだ。

死ぬまで、言語を学び続けよう。言語のシャワーを貪欲に浴びよう。何語だっていい。何歳から始めてもいい。