ゴンのヴィーガンライフ(旧ゴンの台湾留学記)

ゴンです。台湾に語学留学していました。ヴィーガン、エコ、ミニマムな暮らしを目指しています。

23歳の終わり

23歳が終わる。音も立てず、ひっそりと、呼吸を繰り返すうちに終わる。

別に、明日朝起きて24歳になったとたん、中国語がペラペラになったり髪が腰まで一気に伸びたりするわけではないし、突如わたしのなにかが変わるわけではないけど、20代5年目の始まりには、少し覚悟が必要かもしれない。

 

23歳のわたしは、今までのわたしという人生でも一番、思いきり素直に生きた。大袈裟かもしれないけれどここまで素直に心にしたがって生きたのは初めてのことだ。

 

週に5回ほど会社に通って、机と椅子とパソコンに固定された、ほんの少しの社会人生活をたっぷり勢いよく辞めた。

会社を辞めて東京の実家に帰ってから、台湾で生活をしている今まで、決して長くはないけどあっという間でもない日々を過ごしてきたなと思う。

人生に題名なんてつけずに生きてるけど、あえてつけるならば、

23歳のわたしのテーマは「勢い」だった。

会社を辞めるのも、実家に帰るのも、誰かに会うのも、台湾行きの飛行機を取るのも語学学校を申し込むのも、わたしの中でむくむくと成長した「勢いちゃん」がぱっぱと決めてしまった。

もちろん冷静に考えたりするわたしもいたけれど、そうすると「勢いちゃん」がこう言う。

あなたの20代の人生それでいいの?

本当にやりたいことは何なの?

またいつものように深く考えるだけ考えて、結局行動しないの?

本当に大切にしたいことは何?

 

こんな具合に「勢いちゃん」にそそのかれ、引っ張られ、このままじゃだめだ!という気持ちになり、

 

自分らしくいたい自分を認めた。

台湾への留学を決めた。

慣れすぎた日本を離れた。

異国で冒険をし始めた。

たくさんの経験を得た。

たくさんの人に出会った。

死ぬまでに叶えたい夢を見つけた。

2年半付き合った恋人とも別れた。

 

23歳は総じて、生き心地がよかった。

 

唐突だけどわたしは漫画家の東村アキコ先生の大ファンで、特に東京タラレバ娘なんかは貪り読むほど大好きなんだけれど、タラレバ娘の第一話は「東京オリンピックが決まるシーン」から始まる。

 

東京でオリンピックが決まった日のことを、かすかに覚えている。その日はたしか御徒町のスタバにいて、LINEのニュースかなにかでそのことを知った。

高校3年生だった私は(思い返して年齢に驚く)、オリンピックの頃には24歳かーどうなってるんだろなーなんてぼんやり考えながらラテかフラペチーノかを啜っていた。

 

高校3年生のわたしへ、

わたしは大きな病気もせず事故にも遭わず、ちゃっかりしっかり生きて、もう24歳になります。あなたが思っているほど大人にはなれていないです。というか、周りの大人さえも大人が何かよくわからず生きていたりします。なんなら今のあなたはまた学生証を持って生活していますよ。

f:id:gonchatokyo:20191212211801j:image

f:id:gonchatokyo:20191212211757j:image

でも、24歳は、現実に向き合うという意味で大人に近づけるように努力するつもりです。そして、タラとレバが現れないように、後悔なく生きていくつもりです。

 

最近の睡眠不足のせいか、左目が痙攣してピクピクする。23歳の終わり、すこし心地わるい。

そんな感じの、さよならの時間。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。さて、明日もテストがあるので、戻りますね。