終わりと始まりの中間
台湾での生活が終わろうとしている。
ここ最近、何を書けばいいか分からなくなっていた。書きたいのに、話のネタはあるはずなのに、なぜか書けない。胸に気持ちがつっかえてうまく言葉にならなかった。
台湾で出会ったたくさんの人、巡り合わせ、運、機会、さまざまなことを思い出していた。
台湾に来て、自分の勉強したいことに集中し、自分の生活をきちんと送った。日本にいた時も自分のために勉強して、生活していたはずなのに、台湾にいる時の方がもっと自分のことを知れて、自分に従えた気がする。
その理由はわかってる。台湾で生活を始めることが大きな勇気を必要とする決断だったことがひとつ、そして、自分の決めたように生きていけばいいと教えてくれた日本と台湾の友人の言葉が私をそうさせた。
私は理想を持って毎日生きればいい。
もちろん毎日の努力と継続は必要だ。叶えたいことがあるならそれに対する行動は続けるべきだし、熱意を持って取り組むことを習慣化したほうがいい。
けれども、努力だけでは叶わないことがあるということを了解していなければいけない。努力しながら、人との関係を築き、いいタイミングで幸運を掴まないといけない。
不安がおそってきても、自分のペースを保っておけば全て支配されることはない。毎日きちんと食べて、睡眠をとって、自分のための時間を確保することを大切にする。他人と自分をむやみに比較しない、羨まない。とにかく自分に集中する。
台湾にいる間、そういうようなことをしっかり考える時間を持つことができた。
台湾の生活の終わりは、日本での生活の始まりでもある。台湾で得た経験と言語力と人との繋がりを絶やしたくない。絶やさないように、継続する。