夏
みーんみんみんみんみーんと聞こえてくればもう大人はハッとするわけで、夏がきたのか確かに今日から梅雨が明けたみたいだし、となるけれど暦ではとっくに夏で、なんなら8月が始まって今年も半年以上を過ぎてしまった。
遊びの予定などほぼほぼなく、盆の帰省もはばかれる今日この頃、あーどうするかどうやって過ごすかとりあえず花火見たい花火したいドライブ海プールお祭りラムネコーラと書いててベタベタな夏すぎて笑う。
そら大人とて夏したい、夏の夜は風感じたいしそうめん食べたいし浴衣でスイカに塩かけて食べたい、令和時代の子どもの夏は知らんけどおうちの中でtiktokはやらんでてほしい。
金曜ロードショーでとなりのトトロ見ながらきゅうり丸かじりするの真似してみたり、なんかそういう定番ってのがいいんじゃないのって思うけど特別ってのもほしいんよ。
なんて初めての夏でもあるまいし、何をゴチャゴチャと。
でも、いい夏にしようと友人と語ったのだった。
ヘアドネーションをする
中学生の時、高円宮杯という英語弁論大会に出場する機会があった。
全国から英語弁論が得意な150人ほどの中学生が集まって、自分の思いを英語で伝えるスピーチコンテストで、この出場はわたしの中学時代のハイライトだった。
わたしは予選で敗退したけれど、全国の選ばれしスピーカーたちの弁論はものすごい熱が込められていて、揺さぶられるものがあった。
優勝した子のスピーチは、ヘアドネーションについてだった。
内容はうろ覚え、というかほとんど覚えていないけれど、確か小児がんにかかった子どもたちのために自らの髪を捧げるといったような話だったと思う。
その子はスピーチの終盤、持っていたハサミでなんと自分の髪を切り落とした。(ような記憶がある)
その時はえっと思ってだいぶびっくりしたが、眼差しがすごく真剣で、この子は心の底から訴えているんだとわかった。
あれから10年以上が経過した。
最近少しずつインスタグラムでヘアドネーションをしたという投稿を見かけるようになった。
髪を31cm以上伸ばして、サロンに「ヘアドネーションをしたい」お願いすればできるらしい。
暑さが続く中、髪を切りたいと毎日思っていたけど、このまま伸ばしてヘアドネーションをするのもいい。
髪を失う怖さは、全てを失ったことがないものの深く共感することができる。
ショートヘアにした時、そうしたくて切ったのになんで切ってしまったんだろうと思ったことがある。伸びるまで時間がかかって辛抱した。髪はやっぱり大事だ。
これがもし、病気や脱毛症で、抗がん剤の副作用で、髪が全くなくなってしまったら、
わたしだったら泣いて泣いて引きこもるに違いない。
わたしの今一番好きな海外の俳優は、昔髪が長かった。それはついさっき知ったことなのだけれど、
彼のお母様が病気になり、薬の副作用で髪を失ったため、自分が髪を伸ばして触らせてあげたい、という気持ちがあったからロングヘアーだったそうだ。
純粋な愛に胸打たれる。
わたしの髪が誰かの救いになるなら、ヘアドネーションをしたい。
今年は長く長く髪を伸ばすと決めた。
ethique 固形シャンプー・リンスのいいところ
ヴィーガンの食生活を始めてから、徐々に環境に負荷をかけたくないという思いが募り、
プラスチック製品の使用をなるべくやめたり、
移動はできる範囲で徒歩か自転車にしたり、
水筒やエコバッグを持ち歩くようになった。
そうやってライフスタイルをシフトさせていった人は大勢いる。
特に毎日使って、定期的に買い換える日用品においては、
動物実験なしで、かつヴィーガンフレンドリーな成分のものを選びたいけれど、
市場には商品が溢れかえっているのに理想のものがなかなか手に入らないことがある。
けれども、ethiqueの固形シャンプー・リンスはなかなか使い心地がよく、しかも
と、まさにサステイナブルな商品だから、買って正解だった。
ethiqueのシャンプーとリンスを使用し始めてからはや二週間。
髪に固形シャンプーとリンスを手に持って直接なでるようにして使う。
(右がシャンプー、左がリンス)
初めてこのような固形のシャンプーとリンスを使ったけれど、
液体との違いで戸惑ったり、使いにくさを感じるということはない。
泡立ちはとてもいいし、リンスでツヤもでる。
すべって床に落とすこともないし、
香りも申し分なく素晴らしい。
ethiqueのシャンプー1個で350mlのボトル約3本分、リンス1個で約5本分が凝縮されているらしいから、少ないということもない。
ボトル使用時代にストレスだった、
「液体が少なくなると底に溜まってポンプを何度も押す」というのが解消されて楽。
欠点を強いていうなら、
固形リンスに髪の毛が少しついてしまうのが気になるくらいだけど、
それは大したことではないので、トータル満足している。
種類と色がいくつかあるので、次は違うものを選んでみる予定。楽しみ。
ELLE JAPON 8月号がとてもいい
2020年、7月がやってきた。嘘だろう、と声に出そうだが嘘ではない。まことである。
今年、人生がなかなか上手くいかない人が世界中の隅々にいることだろう、と思う。
言わずもがな、COVID-19のせいで。
けれどもCOVID-19によって、時間や働き方や人間関係や人生を考えに考え新しい何かに気がついた人も、世界の隅々にいることであろう。皮肉にもウイルスによって、目に見え難い大切なことに目を向け始めた我々人類。
パンデミックは、地球からの問いかけ、メッセージであると考えざるを得ない。
先日、メルカリの取り引きがあったのでコンビニに立ち寄った。普段コンビニへはこのくらいの用事でしか行かない。送るものを送ったのですぐ帰っても良かったのだけれど、何気なく店内をぶらついていたら、雑誌コーナーにELLEがあり、「Green」の文字が見えたので、手にとった。細々とした文字と大きい写真のバランスを見るのが得意ではないから、雑誌はあまり読まないし自分では買わない方だった、が、ページを開いて少し見ると、地球や環境のための取組みや若き活動家などの紹介ページがあり、これはいいなと思ってそのまま暫く立ち読みをした。
家に帰り、電子書籍で再読。
プラスチックを使わない、植物性の物を食べる、サステイナブルへの意識がある企業から物を買うなど、私が今取り組んでいる日々の行動に加えて、これから取り組みたいコンポストや月経カップ、量り売り、家庭菜園などがおしゃれにわかりやすく書いてあって好き。
ファッション誌の面ももちろんあって、アパレル各社の考えるエコやグリーンな活動もわかりやすく伝えている。
特に気に入ったのはアーシング特集。アーシングとはEARTHingと書き、自然に触れて地球とのつながりを感じとり、心と体を気持ちよくすること。
PC、スマホといつも密状態の現代人だけれど、私たちは地球に生きる人=地球人。
雨風を感じたり、空や木を見つめたり、植物を育てたり、森、川、海、芝、山、湖のある場所を訪れて歩いてみる、そういった一見特別でもなんでもないことを、ただする。
外出自粛をしていた私たちなら、自然に触れたいと願い、自然を感じることが特段リラックスできる方法だと1度は考えたはず。私は1度と言わずもう毎日、何百回も自然に思いを馳せている。
幸い、今月アーシングをする機会がある。山や緑や、水の流れを感じに行く。それも大切な人たちと。
なんて素敵なんて素敵なんて素敵、地球に生まれて良かったなんて言ってしまいそうなくらいの体験を、今から心待ちにしている。
こんにちは7月。
人はみな大河の一滴
生きづらい、と思う時がある。
生きづらい、息も辛い、痛苦、楽しいことも多くなく、何に時間を使うべきなのか、社会は濁ってばかりいるんじゃないか、こんな世でこの先もずっと生かされるのか、考えに耽けてしまい、モヤモヤと肺のあたりに渦巻ができる感覚が起こる。
私は昔から「共感」の感情が強く、絵本にも映画にも他人の経験談にも感情移入しやすい。そんな時、深く考えたり、傷付いたり、泣いたりしてしまうことがある。
それゆえ、今生きる現代社会の中で、個人のエゴや汚職、不都合な真実が垣間見えてしまうと、非常にやるせなさを感じてしまう。
診断されたことはないが、Highly Sensitive Personの気質を持っているかもしれない。
こういう時、すぐに心を横たわらせて休ませることができて、ケロっとポジティブに切り替えることができれば良いけれど、私の場合そうはいかない。心の状態をよくすることが、自分ではどうにもできないのであれば他者を頼ることもできるかもしれないけれど、器用ではないから、そんなことがうまくできない。
悩んで悩んで悩んで、ため息をついて食事が喉を通らなくなることも過去にあった。
けれども最近、五木寛之氏の「大河の一滴」という本を読んで、少しだけ心が救われた。
五木氏は自身の敗戦の体験や弟さんの死、人生で感じること、世の様々な作品や文献などを引用して「哲学的なこと」や「生きていくためのちょっとしたヒント」をわかりやすい文章で伝えてくださっている。
以下、本文から抜粋
「私たちは政治や経済の世界が、実際にはどのように動いてきたかを最近あらためて赤裸々に見せつけられた。命を守る医療や福祉が、どれほどビジネス化し、人間を粗末に扱ってきたかも知った。学校や教育の現場の無力さを、しみじみと感じさせられ、少年や少女たちの考えや行動を理解できない痛みをあじわった。宗教や思想に、いまを生きる強いなにかを求めても無駄のようにも思われてきた」
「世の中はときに澄み、ときに濁る。いわば川の流れと同じようなものだ。」
「人間とは哀しいものだと思い、人生は残酷であるのが自然だと考える。それをマイナス思考と恐れることはない。絶望を抱いて生きたからといって、悪い脳内ホルモンが出ては心身をむしばむわけではない。」
「存在するのは大河であり、私たちはそこをくだっていく一滴の水のようなものだ。ときに跳びはね、ときに歌い、ときに黙々と海へ動いていくのである。」
「私たちの生は、大河の流れの一滴にすぎない」
生きようとしているだけで、すごいことなのだと感じることができる。
災い転じて福となす?
最悪だ。コスメの収納ケースが床に落ちて、一部のコスメが使えなくなった。
一瞬の出来事、すでに時遅し、覆水盆に返らず。見るに耐えるほど悲惨なありさま。
パウダー系のコスメを使っていると、中身がケースと分離してズル剥け状態になった経験がある人は少なくないと思う。
このパウダー類の脆さを見た後の気持ちは、学生の頃シーブリーズをスクールバッグの中でぶちまいたあの切なさとやるせなさに似たものがある。(微妙な例え)
コスメに対して、使いきれなかったことへの申し訳なさもあいまって悲しい。
私は普段から、なるべくコスメを使い切ることを意識しているので、そこまで多くの種類を持ち合わせていない。はず。けれども不思議、収納ケースの中には把握していないほどのアイシャドウやらリップやら下地やらが横たわっている。
今回の論点は物の多さじゃない。無念にも床に飛び散ったパウダーは、私が最近凝っていたシェーディングとハイライトのアイテムで、出番が多い上にちょうど代替品を持っていなかった。まだたっぷりと残っていたところで落として粉々にしてしまった自分がやるせない。
でも起きたことは仕方がない。悲しいけれど、むしろ、これをチャンスと捉えたい。
新しく、クルエルティフリーでかつveganのアイテムを買う絶好のタイミングかもしれない。
クルエルティフリーとは、化粧品や消費財の製造・開発などの過程において、動物実験を行わないというポリシーのことである。しばしばウサギのマークがクルエルティフリーの証としてアイテムの本体についていたりする。ウサギが動物実験で使われることはとても多くて、拘束されながら目に薬剤を入れられたり皮膚に液体を塗布されたりする。死んでしまうこともあるそう。そもそも、危険な物体を生き物で試してストレスを与えてるのに、それを人間でも使えるようにする必要ある!?自分が実験台になったら、と考えるととてもじゃないけど受け入れられない。
だから、これからコスメを買う時は、動物実験をしていないと公表しているメーカーから買うと決めた。vegan(はちみつやミツロウなどの動物由来成分なし)であればなお良い。
安くて可愛くて、手っ取り早く手に入るにも関わらず、しっかり優秀な”プチプラコスメ”に魅了されていたこともあったけれど、今はもう違う視点でコスメ選ぶようになった。
買い物は投票。お金を掛けて犠牲を買いたくない。
美しくなりたいという気持ちの裏側に、他者の犠牲など要らない。
ということで、いくつかクルエルティフリーのメーカーから出ているハイライト&シェーディングのアイテムを探した。姉に今回の惨事を伝えたら、私への6か月遅れの誕生日プレゼントとして買ってくれるらしい。(めっちゃ今更。きっとこの時のために遅れたと信じる)
よくない出来事もよい方に好転するもので、嬉しいハッピー!
1日断食をした
5月30日、1日断食(ファスティング)を行った。
自分の意思で固形物を摂らずに過ごしたのは人生初めてである。
内臓を休ませ、身体のデトックスのために実施した今回の断食の感想をまとめてみたいと思う。
断食の目的
上に重なるが、断食の目的は以下の通りである。
・内臓の休息
・身体のデトックス
・血液の清浄化
・味覚を研ぎ澄ませて食べ物に向き合う
断食の準備
断食を始めるにあたって、ネットで情報を集めてみると、断食前は肉、魚、卵、乳製品、揚げ物、小麦、カフェインを避けた食生活を1週間ほど続けると良いらしい。アルコールは最低2日前から避ける。断食の準備食としてよく聞くのが「まごわやさしい」と呼ばれる食事を取ることである。
- ま…豆
- ご…ごま
- わ…わかめ
- や…野菜
- さ…魚
- し…しいたけ
- い…いも
私は普段から魚以外のこれらの食事を摂っていて、避けるべき動物性の食材や油っぽいものを食べないので思い立って始めたが、普段から肉や乳製品、小麦の食品を食べる人は意識的に準備が必要である。コーヒー紅茶、酒類が大好きな人もしかり。
断食開始前日の5月29日の夜は白いご飯、わかめと豆腐の味噌汁、納豆、しいたけとエリンギのオリーブオイル炒めを食べ、8時以降は食べるのを控えた。
断食中の過ごし方
固形物は食べず、カフェイン入りの飲み物は飲まずに過ごした。原則として、水分補給はこまめに行わなければいけない。
断食当日の5月30日は水とルイボスティーと麦茶でやり過ごした。
ルイボスティーと麦茶はノンカフェインなので断食中でも飲むことができる。
基本家にいたが、1度メルカリを出しに近所のコンビニに行った。
夕方5時からは友人達とzoomで映画を観た。この映画が、「もったいないキッチン」というもので、なかなか見応えのある良い映画だったのだが、美味しそうな食事がたくさん登場したのでめちゃくちゃお腹が減った…
断食明けの食事
断食明けの5月31日、朝8時に目が覚めてお粥、梅干し、とうもろこし、りんごのすりおろしを食べた。実に36時間ぶりの食事だった。
断食後は回復食として、重湯やお粥といったやわらかいものから食べてだんだん普段の食事へと戻すことが大切らしい。断食明けにいきなり固形物を食べるとファスティングの効果が弱まってしまう。
昼はしいたけとエリンギのオリーブオイル炒め(断食前夜と同じ)、野菜スープを食べた。
1.5日食べないだけでも食べ物の味をより感じることができた。3日~5日ほど断食をすればもっと味覚が鋭くなるはず。
やってみた結果と感想
まず結果としては
・おなか回りがすっきりした
・目覚めがよかった
・ふくらはぎのむくみが取れた(一番うれしい)
感想としては、おなかは空くけれど、体内がきれいになり断食明けの食事をより味わうことができるので、やる価値があると感じた。飲み会や外食が減っておうち時間が増えた今こそ挑戦できることだと思う。
現代人には食に無関心な人もいる。スマホを見ながら誰とも話をせずもくもくと口に食べ物を運ぶだけの人をたくさん見てきたし、私自身もそうやって食事したことがあった。断食をするだけで、体内環境も改善されるけれど、同時に食に対する意識も変えることができると考える。
「食べないと体に悪いよ」とよく聞くが、食べすぎも体に悪いし、計画的な断食は人によっては体によい選択。ただ、しっかり調べて、できるならば専門家の話を聞いてから断食を始めてみるのがいいかもしれない。