ブログを書き続けていたから出会えた
行動力のある女性だということは、彼女の書いた文章を読んですでにわかっていた。
昨年末、私のインスタグラムに1通のDMが届いた。日本から台南の大学に留学している女性からの連絡だった。
「ぜひお会いしたいです。ブログを読んでからずっと気になっていた存在でした」
彼女と私は前に会ったことはなかったが、共通の知り合いがいたことと、台湾に留学するという共通点があったことから、9月頃からお互いにフォローをしていた。そして、彼女も台湾での生活をブログに書いていた。考え方や体験、気持ちが惜しみなく文字となり、生命力すら感じられるそのブログを時折見ては、私も書かなくては、と気持ちが奮い立ち、いそいそとスマートフォンに文字を打ち込んだこともあった。会う前から、彼女の生き方や考え方、文字から伝わる意志の強さに触れ、私も気になっていたのだ。
1月4日午後1時、大安駅で待ち合わせた。
夏のように暑い天気。冬であることが感じられなかった。いくつかカフェを探し、飲み物と甘い物を頼み、私たちは話し始めた。
私が会社を辞めた話、彼女が2度中国語圏に留学した理由、まだわからない将来のことや夢や理想について。話したいことが溢れて、何度も逸れたけれど、それでよかった。話したい、聞きたいと思ったことをその時に話して、聞いておきたかった。そして彼女はそれに応じてくれた。心地の良い女性だった。
彼女は、気になることがあればすぐメモをしていた。吸収したい前のめりな姿勢や、自身で物事を考え判断し意見をするところが彼女の魅力である。魅力はそれだけではない。ハンドメイドでアクセサリーを作って自ら販売し、積極的に旅行に出かけ、日々経験をしている。そして発信している。彼女の一挙手一投足には礼儀や謙虚さが身についていた。美しい女性だった。
私たちは、ブログという水を得た。その水を得たからこそ出会えた。書き続ければ、誰かが必ず見てくれている。その事実と彼女の言葉に勇気づけられた出来事だった。
夜、私たちは、自分たちの知り合いを連れて中山のバーに再集合した。昼とはまた違う話。よく笑い、よく話した。彼女はハイボールを飲んでいた。
きっと近いうちに私たちはまた再会する。
今度は食事をしながらたくさん話しましょう。貴重な1日をありがとう。